2025年度マラソン挑戦記
プロローグ
私自身の簡単な紹介として、減量目的でランニングを始めて8kmほど走れるようになり
そろそろ大会やイベントに出てみたいなと考えてた2025年9月頃のことである…。
(ちなみに私は陸上競技経験はありません)
起
まずはこちらの動画をご覧ください。(ニンダイ風)
2:30あたりでスーパーマリオブラザーズの生みの親より任天堂が京都マラソン2026のプラチナスポンサーになったことが発表された。
これは渡りに船、私のために用意されたイベントだな!ありがとう任天堂!と意気揚々とエントリーしようと思ったが、
この京都マラソン2026、2025年8月末で一般ランナー応募を締め切る予定だったようだ。二次募集ではなく締切延長という形で募集が再開されていた。
これはすでに応募していたランナーは怒るのではないかなあ…とXを検索してみると案の定、阿鼻叫喚の有様だった。
私はニンテンドーダイレクトを見て応募したクチなので、この対応に特に怒るとかはないのだが当選した場合、この状況で参加して本当に楽しめるのか?
そもそもフルマラソンを走り切れるのか?等いろいろ考えてしまった。
当落発表までは時間が開いている。当選したら42.195kmを走らないとならない、つまり練習しとかなければならない。
落選したら別の大会にエントリーする手もある、つまりすでに私のマラソン熱に火が付いてしまっている状態だ。
マラソン大会のポータルサイトであるRUNNETで別の大会の情報を探してみると以下の3つの大会が良さそうだなと思った。
- 第49回「新春走ろうかい」ひらかたハーフマラソン(ハーフマラソン)(2026年1月12日)
- 第40回 宇治川マラソン大会(ハーフマラソン)(2026年2月22日)
- 淀川マラソン&ウォーク2026(フルマラソン)(2026年3月22日)
1と3の大会については京都マラソンの当落がどうであれ出れそうだなと思ったので、すぐにエントリーした。
問題は2の宇治川マラソン大会である。この大会の評判を見てみると激しいアップダウンと厳しめな時間制限で中級者向けとあったため、
かなりギリギリまでエントリーを迷った。
2025年10月24日頃に京都マラソン2026の当落結果は判明した。結果は落選。しかしもう頭は淀川マラソン&ウォークのフルマラソンをどう攻略するか?
ということでいっぱいだったため、あまりショックはなかった。
また、補記として京都マラソン追加募集も先着順で行なわれたが、その募集人数が2,000人と多いため平たく言うとネットが炎上したことも書いておく。
そして炎上したため大会主催側が声明を発表した。(異例のことらしい)以下そのリンク
追加募集は5分くらい出遅れたらもうアクセスできない状態になり、あっという間に定員が埋まってしまった。
そして、2025年11月末ごろの私が自主的に走ったハーフマラソンのタイムは2時間30分、宇治川マラソン大会の時間制限は2時間20分…。
もはや覚悟を決めて宇治川マラソン大会にエントリーした。京都マラソンのこともあり、どんどん宇治川マラソンに出たくなっていた。
かくして私の人生初のフルマラソンへの挑戦が始まった。
承
フルマラソンの目標タイムはサブ4(4時間切り、3時間台)とした。サブ4を目標にしたのはマラソンで歩きたくないからだ。
マラソンで歩くことほど惨めなものはない。
サブ4は遠い目標ではないけど、簡単な目標でもないそんな感じの目標だ。
そして、今の時代サブ3の記録を持っているランナーがYouTubeでそのノウハウを無償で教えてくれる時代だ。これを活用しない手はない。
練習
いろいろYouTubeの動画を見て、マラソンの練習は大雑把に3つに分けられていると理解した。
- ジョグ: ペースを特に決めずに自由に走る
- LSD: Long Slow Distanceの略で長い距離をゆっくり走る低負荷の練習
- ポイント練習: ペース走、閾値走、テンポ走、インターバル走など速く走るための高負荷の練習
サブ4を狙うとなると1キロ5分30秒ペースで走ることが求められる。2025年11月の時点では1キロ6分30秒ペースで走るのがやっとだった。
距離も20kmはまだ走れない段階だった。
速さと距離どちらを優先すれば良いのか?という答えも多くの動画で「距離」。「速さ」は後から付いてくるとのことだったので、
ジョグを中心にしつつ、ペースを落としてLSDで走行距離を伸ばすという作戦でいく。
ギア
シューズ
ギアとはランニング中に身に付けるものの総称だ。特にパフォーマンスに影響するシューズはランニングするモチベーションにも直結する。
YouTubeはシューズのレビュー動画で溢れかえっており、同じシューズモデルでもランナーの考え方が反映された動画をいろいろ見比べるだけでも楽しい。
そして、一昔前はナイキ一強だったのが、ナイキ、アディダス、アシックスの三強となり、
現在では多くのメーカーが入り乱れランニングシューズ戦国時代の様相を呈している。
シューズの種類がたくさんあり選ぶだけでも一苦労するが、多くのランナーが言うところを総合すると、
サブ4クラスではカーボンプレートが入った厚底シューズは不要、最低でもトレーニング用とマラソン当日用のシューズは分けた方がいいらしい。
ということで、この時点で選んだシューズは以下の2つ
- アシックス GEL-EXCITE 11 (WIDE)
- アシックス EvoRide Speed 3 (WIDE)
GEL-EXCITEをトレーニング用、EvoRide Speedをマラソン当日用にする。
スニーカーを選ぶ感覚でWIDEモデルを買ったけど、シューズをマラソン用途で履く場合は常につま先付近にストレスがかかる。
そして、ストレスがかかるとアッパーが伸びる。
WIDEモデルを買ったのは失敗だったと分かるのは後になってからだった。
ランニングウォッチ
実はもうすでに持っている
- Xiaomi Redmi Watch 4
がある。ランニングウォッチも一昔前はGarmin一択だったらしいが、現在ではいろいろなメーカー、特に中国系企業が勢力を伸ばしている。
Redmi Watch 4はGNSS(GPS)がついていて
- 経過時間
- 現在の走行距離
- 現在のランニングペース
- 心拍数
がランニング中に表示される。またMi Fitnessと連携してケイデンス(ピッチ)とストライドも後から見ることもできる。
あと嬉しいのが物理ボタンがあり、横断歩道で止まる時にタッチパネルではなくボタンでストップ&ゴーができる。
アップデートが全くないのが、惜しいというか悲しいがセールで9,000円くらいでここまで使わせてくれるのならありがとうございますという感じだ。
ランニングウェア
冬の寒さ対策としてワークマンの起毛のインナーシャツはすごい重宝した。ウィンドブレーカーも安くて気兼ねなくランニング中にも着れる。
スポーツデポの自社ブランドであるティゴラのマルチポケットパンツも良かった。 マラソン大会当日の財布とかの貴重品はどうするんだと思ってたけどこれがあった助かった。
その他
夜に河川敷を走る場合はヘッドライトは必要だ。黒いウェアを着てたりすると本当に何も見えない。
転
2026年1月12日
第49回「新春走ろうかい」ひらかたハーフマラソン(ハーフマラソン)の当日である。
この先月の2025年12月は月間300kmと自分でもアホかと思うくらい走り込んだので、ハーフマラソンなら大丈夫と余裕ができたのと、
MastodonからPleromaの移行作業を前日に行なったため、なんと遅刻してしまう…。
幸いにもウェーブスタート制だったため、5分遅れでスタートできた。
初めてのマラソン大会で速いランナーに付いていくように走った。
目標タイムを1時間50分としていたが、遅刻したのにも関わらず目標タイムを切ることに成功した。
2026年2月14日
京都マラソン2026前日であるこの日、都市型マラソン大会は大体どの大会もランナー受付といっしょに企業のデモイベントをやるみたいなので、
落選した冷やかしに行ってみた。
2026年2月22日
第40回 宇治川マラソン大会(ハーフマラソン)の当日である。
今回は寒波到来により風邪気味というコンディションになってしまった…。
しかし、ひらかたハーフマラソンの結果が良かったので精神的には結構余裕だった。
過去の記事で宇治に行ってきたのは宇治川マラソンのためである。
「響け!ユーフォニアム」は吹奏楽だけど良い部活アニメだった。
高校陸上の長距離走は5000mまでらしい。ハーフマラソンはあると思っていた。
ちなみに宇治川マラソン大会は高校生以上だったらハーフマラソンに参加できる。
もう一つ付け加えると大阪マラソンが開催された同日である。
宇治市が大会運営に関わっているため、学校の体育祭みたいな雰囲気だった。
コースは11km付近の折り返しがキツかった。しかし、車道を走れるため都市型マラソンのような感じと、
整地されているとは言え林のような坂道を通るため、トレイルランのような雰囲気が味わえるのでコースの完成度が高く、
完走した時の満足感が高かった。
来年もう一度参加しようかなと思えるくらい楽しかった。
2026年3月22日
淀川マラソン&ウォーク2026(フルマラソン)の当日である。
ついにこの日が来た。
3月の初めに一度だけ44km走った。小雨が降る中走り、タイムは4時間40分くらいだった。
一人でフルマラソンを走っても何も楽しくなくもはや修行だった。
補給食としてジェルを用意した。ジェルもいろいろ種類があり、何をどれだけ摂ったらいいか全然分からない。
とりあえずカフェイン入りのものを2つ用意した。
マラソン大会会場は京阪守口市駅が最寄り駅だった。京阪沿線のマラソン大会ばかりに出ていたら図らずしも京都アニメーションを巡る感じになってしまった。
京アニ版Kanonは名作。
この大会にはペーサーがいる。サブ3、サブ4、サブ5と狙いたい記録のペーサーに付いていけばその記録が出せる訳だ。
もっともペーサーに付いていける脚力があればの話だが…。
私の作戦としては作戦というほどのものでなく、サブ4のペーサーから絶対に離れるな!ということだけだ。
サブ4のペーサーは4人いた。その内の1人が派手な格好をしていてめちゃくちゃ目立っていて面白かった。
そして、フルマラソンが始まった…!
申告タイムを5時間にしてしまったため、サブ5ペーサーの後ろからスタートとなった。
そのためまずはサブ4のペーサーまで追いつかなければならなかった。
追いついてもサブ4は多くのランナーが目標にしているらしく巨大な集団が形成されていた。
エイドを取るにも混み合うし、エイドを取るのに時間をかけるとペーサーから離れてしまい脚を使わざるを得なくなる。
細い道に入ると集団の中で位置取りにも脚を使う必要があり、遅れてきたランナーをかわすのにもまた脚を使う必要があった。
そして、不整地が割と多く体力を消耗していく。
エイドはバナナ、塩タブレット、ゼリーなどが出た。バナナが一番食べやすかった。
20km付近でサブ4ペーサーが前後二手に分かれた。ペーサーに聞いてみないと詳細は分からないが、
サブ4といっても3時間台であればいいのでタイムに幅を持たせたかったのかなと思う。
とりあえずここは前の方のサブ4ペーサーに付いていく。
25km付近で太ももに張りを少し感じる。27kmで最初のジェルを摂る。味は苦いオロナミンC、苦いデカビタという感じだった。
32km付近でかなりキツくなってきた。いわゆる30kmの壁というやつだろう。あれだけいたサブ4集団も少なくなっていた。
35kmで2度目のジェルを摂取する。もう気分が紛れるなら何でもいいからもっとジェルを持ってくるべきだったと後悔する。
そして、40kmでハプニングが起こった!両脚の太ももが攣ったのである!
必死で追い掛けていたペーサーから離れてしまったという絶望感で目の前が真っ暗になる。
急に脚を止めてしまった私に後続のランナーから声掛けをいただく「まだいけるぞ」と。
すごい嬉しいのだが、それ以上の絶望と悔しさで胸がいっぱいになる。
2分か3分か忘れてしまったが少し歩くと奇跡的に脚の攣りは少し治まった。
ここで少し冷静になり経過時間を見るとサブ4にはまだ余裕があることに気付く。
ペーサーを追うのに必死で走行距離とランニングペースしか見てなかった…。
先ほど声掛けしていただいた言葉を胸に砕け散った心をかき集め、再び走り出す。
2km…いつも走っているあの距離!たかだが2kmがこんなに長く感じるとは思わなかった。
この2kmを走っている途中に地面に手を付いて止まっているランナーを見た。苦しいのは自分だけではない。
少しでも速くゴールしたいとペースを上げると途端に脚が攣り始める。
完走後に分かったことだが、この脚を攣りかけながら走った2kmがこのマラソン中の最速のペースだった。
そして、ゴール…!
なんとかサブ4を達成した!
ゴール前で先にゴールしたペーサーが出迎えてくれたのが嬉しかった。
ペーサーに挨拶くらいしたかったが、もうそんな余裕はなく完走証をもらい着替えて、
座り込むとそのまま1時間くらいその場から動けなかった…。
こうして私の人生初のフルマラソンは終わった。
結
サブ4という目標は達成した。
もちろんこれでマラソンが終わった訳ではない。
あそこで脚が攣らなければ、もっと距離を走り込んでおけば、いろんな考えがよぎる。
そして、まだいろんなマラソン大会がある。
来年度は当選するかは分からないが、東京マラソンと大阪マラソンには申し込む予定でいる。
京都マラソンも一応申し込んでおく。来年度の京都マラソンを穴場と見ているランナーもいるみたいだ。
山道を走るトレイルラン、フルマラソン以上の距離を走るウルトラマラソンとまだ未知の世界が広がっている。
私がマリオブロスがプリントされたビブス以上のものを手に入れたことは確かなようだ。